山/奥秩父

梓久保林道 岩屋林道

登山靴で来たのは失敗。道の形がほぼ無くなって、沢に下りはじめたたら倒木だらけ。濡れた倒木の上に乗ろうとするとコケや樹皮ごと滑る。 こういうところはスパイク地下足袋がいいのに。ちょっとした沢を渡ろうとしても、いちいち靴を脱ぐのが面倒になってき…

和名倉山

笹原にでたら、一面霧。 でも真っ白ではなくて薄明るくなったり、また暗くなったりしていた。薄明るくなったむこうに白くて丸い太陽が見えてきた。 太陽なのに満月みたいに見える。 もうちょっと待っていたらきっと晴れるだろうな。 数少ない、登ったことの…

十文字峠から信州往還

11月。 最後の休暇は、十文字峠経由で信州往還、栃本まで。 日向を拾うように歩く。 地下足袋で来ればよかったな。 落ち葉や木の根っこが滑る滑る。 気を使いながら歩くのも疲れるし、何よりも地面の感触が全く伝わらない。 登山靴って、なんでこんなに厚く…

金峰山まで

10月の休暇は、金峰山まで歩いた。 去年も、その前も、金峰山は秋。 なんか、同じ季節に同じ道を歩きたくなるのはなんでだろ。春の石楠花新道も、そんな感じ。先週甲武信付近で不明者が出たから、なんとなくキョロキョロ見渡しながら歩いた。 しばらくしたら…

東沢釜の沢

研修旅行、と称して釜の沢へ行かせてもらった。 一枚岩のゆるい傾斜のトラバースのところ。 「あー、すべって落ちそう…」 と思った途端に、ずるっ、ぼちゃん、どぼん。とりあえず身体は浮いてるのに、ザックを背負ってるから顔が上がらない。 とっさに泳いだ…

雁坂峠、雁峠

7月の休暇は、雁坂峠雁峠に寄り道して下山した。 雁坂峠は、白い霧の中。 むこうに見える樹のかたちが、うっすら。 濃くなったり薄くなったりする。 はっきり「見えない」が、いいんだなあ。 古礼山の山頂も。 晴れてたら何が見えるんだろうって思うけど、見…

股の沢林道、真の沢林道

十文字峠から股の沢林道。 やっぱりいい道。小さな沢を何度も横切る。 針葉樹、シャクナゲ、コケ、いろんな種類の緑が迫ってくるような道。 じゅわーっと水が染み出しそうな色。 途中の大きなカツラの木、去年と同じ。覚えてた。 見上げると首が痛くなるくら…

鶏冠尾根

休暇明け。 いつもは徳ちゃん新道で帰小屋するところを、今回は鶏冠尾根を登ることにした。 事前に人に聞いたり、本やネットで調べたり…すればするほど不安になる。 前日からすでに緊張していた。 でも、なんだか気持ちのいい緊張感。山に登る時はこのくらい…

ぐるり縦走帰宅

今年一回目の帰宅は、国師、ゴトメキ、トサカ、黒金、そして西沢渓谷へ。 日曜日、仕事を済ませて、おべんと作ってもらって出発。 晴天。 今回は久々のテント泊装備、山頂までの登りでもう息がきれていた。 いつもは見るだけの国師までの稜線。今日はあそこ…

真の沢林道と真の沢

真の沢林道を下って、木賊沢出会まで。 おにぎりを食べてから、沢へ入る。最初、沢に足を入れてはみたけど、いつも山を歩くように、出来るだけ(濡れないよう)石の上を選んで歩いていた。 前を歩く北爪さんがバシャバシャ普通に水の中を歩くのを見て、よう…

国師ヶ岳、ゴトメキ、トサカ、黒金山

休暇で下山するのを利用して、歩いてみたかった道を歩いてきました。 6月16日。 梅雨を忘れたみたいな、夏のような青空。 朝の片付けを少し手伝ってから、9:20、小屋を出発。行ってきます。 大弛までの道は初めて歩く道。 ゴールデンウィーク中、縦走…

十文字峠から栃本

峠を越える人になる。 信濃川上駅から乗るバスは、今日ものどか。 運転手さんと地元のおばあちゃんの会話は、診療所の話。 「今日はクスリ取りかね?」 「いんや、今日は注射だ、チューシャ!」 集落のどんづまりのバス停で降りて、てくてくと一本道の農道を…

雁峠から三条の湯へ その2

翌朝。 まだ暗いうちに起きる。この時季は5時でも真っ暗なんだ…。 テントを畳んでいる間に空が薄明るくなってきた。 早朝は、いろんなものに霜がおりていた。 きれいだなー。 カラマツ落ち葉の地面もきらきらしてた。右手に笠取山を見上げながら、まき道を…

雁峠から三条の湯へ その1

テント担いで、ひとり奥秩父。 テント泊の荷物は、まだ慣れなくて、重さにも見た目の大きさにも、なんだか落ち着かず…。なぜか、自宅から最寄り駅へのバスの運転手さんに 「縦走?気をつけて行ってらっしゃい!」 と送り出されました。 いかにも慣れてなさそ…

金峰山(富士見平から廻目平へ)

秋の金峰山を歩きました。 みずがき山荘から歩きはじめると紅葉まっさかり 大好きな富士見平のテン場。 ここの湧き水が美味しいので、水筒に補給。 お湯を湧かしながら一休み。 夏にテントを張った場所に立ってみた。 あの時は頭上の樹の葉の繁り具合で、テ…

山で思ったことなど

思い立って金峰山小屋。 こじんまりとした小屋の中は、小さなところにもこだわりがあったり、工夫があったり。 滑車のしくみで自動でしまるドアとか、ちょっとしたところにある壁のフックとか、丸い手作りのちゃぶ台とか。 「細部」が好きな私にはツボ。落ち…

富士見平と瑞牆山

富士見平のテン場はマルバダケブキがいっぱい。 まだつぼみ。 丸い鞘みたいな皮の中に、5〜6個つぼみが収納されているようです。 もりもりっと皮を破って、つぼみが顔を出しているのですが、その破れた皮の先端から、小さな葉が生えてる。 どういうシステ…

甲武信ヶ岳(源流みちから雁坂峠へ)その2

この日はテレビの撮影隊の方々も一緒だったので、賑やかな夕食でした。 カレーライスが美味しかった〜!撮影の方が麓から担いできてくれた、レタスもお相伴させていただく。これがまた美味しかった!山の上で食べる生野菜ってどうしてこんなに美味しいんだろ…

甲武信ヶ岳(源流みちから雁坂峠へ)その1

「奥秩父」っていう言葉は最近までピンとこなかった。 山と高原地図の「雲取・両神」も「金峰・甲武信」もカバー表紙の題字の下に小さく「奥秩父」と書いてある。 雲取は奥多摩だし、金峰は山梨なんじゃないか…と思っていたから。なんで「秩父」なんだろうと…

山に涼みに?/西沢渓谷

暑い! ので、水際へ逃げるように… 西沢渓谷です。 水でいっぱいの一日でした。 水の作る「音」って、なんだか音に包まれているみたいで心地よい。 流れる音、落ちる音、跳ねる音…。 いろんな水の音が重なりあっていました。音を作っているのは、水の一滴、…

笠取山と雁峠

水をつくる山 ずっと行ってみたかった笠取山を歩いてきました。車を持たない自分にとって、登山口まで交通手段のない山は「遠い山」です。 笠取山もそんな「遠い山」のひとつでした。 奥多摩の雲取山から飛龍山、将監峠と縦走すれば行けなくはないですが、地…