冬休みのこと

冬休み中、金峰山小屋へ遊びに行った。 他の山小屋に泊まった時に見ることは、食事の内容より、小屋の造りより、やっぱり小屋番さんの振る舞いだったりする。 この日は吉木さんは不在で、藤田さんが小屋番さん。 夕食をお客さんに出した後、お客さんの輪の中…

林道で

山の中で、きれいだな、美しいな、と思う風景に出くわすと、死んじゃった人のことをふいに思い出す。 思い出したら急に、うわーんと泣きたい気持ちになる。 いつもは忘れてるのに、そういう気持ちは瞬間的にやってくる。きっと小屋のみんなが、いつかどこか…

夕方の空

夕方、厨房で自分たちの夕飯を食べてる時間帯、おもてがすごい色になることがある。 小屋の中までその色に染まる。 [] なんでこんな色になるんだろう、って不思議な色になることもある。 ひとりで見にいくこともあれば、お客さんと一緒に見にいくこともある…

三条の湯

泊まったひとが 「あ、わたし今、ここにいてもいいんだ」 と思える場所にする。 それだけで十分「おもてなし」。 …っていうかその方が立派な「もてなし」だなあ、と思えた。 旅館やホテルみたいな「サービス」はいっけん「おもてなし」風だけど、そうじゃな…

小屋のこと、お正月

年末営業中、何度も朝日を見に行った。 日の出そのものより、ゆっくり変わっていく空の色や、 林の中に光が射す色がきれいだったなあ。 夕方お客さんがやってくるまでの間、小屋でのんびり…するのも飽きてきて、 長靴とワカンを履いて「ちょっと行ってきます…

小金沢連嶺

ずん、ずん、ずん、とお山がならんでいるのが見渡せた。 誰も歩いていないまっさらの雪面は、どこが道だか分からない。 でも、(…だから)どこを歩いてもいいんだ!と気がついたら、急に楽しくなった。 がり、がりさく、さく、じゃり、じゃり、ボク、ボク、…

小屋閉め、縦走、帰宅。

11月30日小屋閉め。 前々日から常連さんや取材チームがやってきて、最後まで賑やかだった。小屋閉め作業もパタパタと進んでいって、その合間に自分の荷物もまとめ…、あっというまの二日間だった。 最後に入り口の戸板を閉める。お疲れ様。 ありがとうござい…

小屋のこと 十一月

11月に入ってもボッカ続き。 千曲川に氷がつき始めた。あっという間に、冬。 秋だったのはほんのちょっとだったなー。 11月5日、11月6日 立て続けに、小屋と仲良しのガイドさんが来てくれる。 ふたりとも同じようなことを言っていた。 「あの小屋に行けば、…

小屋のこと 九月、十月

台所の窓から見えるもの。ナナカマドの葉っぱだったり、葉っぱごしに見える毎日ちがう色の日の出だったり、夕方秩父の上空に湧き上がる雲だったり、夜ぴかぴか光る雷だったり、朝テントを撤収して出かけるお客さんだったり、常連さんの「こんちはー」の顔だ…

小屋のこと 七月、八月

7/15 ひとりで留守番。午前中ふらりとやってきた女性のお客さん、「『春を背負って』の舞台ってここなんですか?」から始まって、ちょっと話した。ひとりであちこち歩くのが好きみたいで、山の話、山以外の旅の話…、お互いの好きな場所を話したりした。同じ…

小屋のこと 六月、七月

一日雨が降っていたのに、夕方に一瞬の晴れ間。 さーっと雲がひいて、さっきまで降ってた雨の水分に光があたるみたいな…。同じ夕方の光なのに、全然光り方が違うというか。すごくきれいだった。 思わず外に飛び出た。 6月23日 東北の地元の山を歩いている…

小屋のこと 五月、六月

(散歩から帰って来て、煙突から薪ストーブの煙が出ていたり、ギターの音が聞こえてきたりすると、ほっと嬉しくなった) 山小屋の仕事って、「山に関わる仕事」というより「人に関わる仕事」なんだなあ、と思った。 「話すこと」は苦手だけど、話すことで分…

山ラジオと気象通報

もうひとつ、山道具購入。 携帯ラジオ。 初めての山小屋泊の時に、隣にいたベテランのおじさんがイヤホンで16時の気象通報を聞いていました。 隣で漏れてくる放送を聞きながら「お〜、これぞ山男だ!」と思ったものです。 実際その方は本当にベテランさん…

山の相棒

まるまる三年は履いた登山靴、いよいよソールが限界になってきたので、リソールに出しました。 この靴でいろんな山を歩いたなあ〜、と思うと感慨深いものが。 いろんな景色を見られたり、いろんな事を思ったり。山を歩くことがこんなに楽しいことだっていう…

山で思ったことなど

思い立って金峰山小屋。 こじんまりとした小屋の中は、小さなところにもこだわりがあったり、工夫があったり。 滑車のしくみで自動でしまるドアとか、ちょっとしたところにある壁のフックとか、丸い手作りのちゃぶ台とか。 「細部」が好きな私にはツボ。落ち…

山で一晩

初テント。 「今晩、夕立がくるかもしれないから…、木の下に張った方がいいよ」 と聞いたので、広いテン場を、木の枝ぶりを見上げながらウロウロ。 上を見上げながら、テントを張る場所を決めるって…なんだか不思議ですが。 カンバの樹の根元、見上げた時に…

山にいること

念願の甲武信ヶ岳を歩きました。 久々の小屋泊。 山の上で過ごす夜や朝は格別で、「今、山にいるな〜」と実感できた。自分はやっぱり、「山に登ること」より「山を歩くこと」よりも 「山にいること」が好きなんだな、と思えた。甲武信は憧れていた割には、山…

雪もよう

この冬、山に行くたびに見つけては喜んでいるもの。 …影とか …葉っぱとか …枝とか …石とか なんということもないんですが。 雪のせいで、なんだかかわいい。

雪の山

今年初めての雪を踏んで歩きました。 色んなモノが雪に埋もれていておもしろい。 雪の山道がこんなに楽しいものだったとは。 これからの季節が楽しみです! (アイゼン、買っちゃおうかナ…)

山を見つめる

「ナチュラリスト・田淵行男の世界」 山と渓谷社山岳写真家でもあり、高山蝶の研究者でもある田淵行男の写真集を図書館で見つけて読んでいるところ。蝶ヶ岳に行った際に立ち寄った安曇野の「田淵行男記念館」。 それから少しずつ、田淵さんを追いかけている…

山を歩いていてハッとさせられるもの その2

もじゃもじゃの木。 苔や地衣類やらがそれぞれたくましく生きているところ。 なんとなく「たくらみ」を「企てて」いるようにも見えるくらいにたくましい。

山を歩いていてハッとさせられるもの

植物と水。 露に縁取られた葉は、宝物を見つけたような気分になる。 (葉って露をはじくような機能とかあるのかな?)

山小屋で暮らす

「小屋番三六五日」山と渓谷社 「ワンダーフォーゲル 2011年6月号」山と渓谷社山小屋について知りたくて読んでみました。 最近山の本ばかりになってます…(#^^#)「小屋番〜」の方は全国各地の山小屋で働いている人達の文章で構成されている本。 それぞれ小屋…

苔と山

コケを気にしながら山を歩いていると…とりあえず コケが山に見えてきます。…というか山がコケに見えてくるのか?どっち?自分でもおかしくなってきてしまう。

木の見分け方

山小屋のご主人に教わったこと 「一本一本の木を見るんじゃなくて、森のなか全体をさあーっ、と見渡すんだよ。そうすると木肌の違いなんかの特徴が見えてくるから」すると 不思議不思議、本当に木の違いが眼に入ってくる。 とうひ、こめつが、しらびそ… 呪文…

奥日光へ

去年の秋、はじめて一人で行った戦場ヶ原。赤い実をたくさんつけた樹がとっても気になった。帰り際に教えてもらった「ズミ」という名前。春になったら花見に来よう、と思っていました。前日に切込湖、刈込湖を歩いてきて、日光駅前のドミトリーに泊、あさ一…

山のおやつ

地図読み山歩き中… つまみ食いしながら歩きました。ヤマグワの実、初めて食べたけれど(大丈夫かな?とおっかなびっくり)上品な甘さ。レアチーズケーキに合いそう。四月、下向きに花をたくさんつけている低木が気になっていて、調べるとモミジイチゴ。実は…

地図を読む

「2万5000分の1 地図の読み方 実践上達講座」平塚晶人 小学館 「2万5000分の1 地図の読み方 入門講座」平塚晶人 小学館 (なぜか「実践講座」の方を先に読んでしまいました…)今までは山行きにはエアリアと一緒に「一応…」て感じで1:25000の地形図は持ってい…

連休中の山歩き、二本立て

★4/29 奥多摩・鷹ノ巣山 峰谷→浅間尾根→鷹ノ巣山→石尾根→奥多摩駅連休初日、人出も多そうなので、やや自信がなくて行っていなかった鷹ノ巣山に行く事にした。 この山の印象はずばり!「男前」な山! かっこいい山だな。 浅間尾根の雑木林もしーんとして…

山歩きの眼

高尾山口から津久井城山までを歩く。先日買った1:25000の地図を持って。 いろんな植物が芽を出し始めている。どんな小さな植物も精密なかたち。よくよく見てしまう。今日はデジカメ持参。写真をとりながらなのでまったく先へと進まない山歩き。写真は…